痛みの治療2(慢性の痛み)
2017/09/24
急性の痛みの治療と違い、慢性痛の治療は難しいモノになります。
期間も1ヶ月から数カ月かかる場合もあります。
今の時代、様々な情報が簡単に手に入ります、健康についての情報も簡単に手に入ります。ただこの情報が正解なのか間違っているかは個人が判断しないといけません。オマケに慢性痛の場合、患者さんの精神的な部分もかなり絡んできます。
次の言葉は正しいと思いますか?
「骨や軟骨が減っているから無理をすると一生歩けなくなる」
「首にヘルニアがあるので、首に負担はかけてはいけない」
などと言われると、気の弱い方などは、歩かなくなり、首を大切にしすぎて、逆に筋肉を硬くしたり、血流が悪くなり、痛みが取れなくなってきます。ほとんどの方は筋肉を柔らかくする治療で改善がみられます。
当院に来院されて、私が「触れません」と言って、病院に送り、手術をしてもらった患者さんは20年のうち、首の脊椎損傷でこられた方1人だけだったと思います。
首や肩、肘、腰、膝の慢性的な痛みの場合、骨折、リュウマチ(膠原病)、感染症、腫瘍、以外ほとんどの場合、筋肉の緊張を除去し血流を改善すれば良くなります。一度、掌蹠膿泡症性骨関節炎(奈美悦子さんがかかった病気)の方が来られた時は原因が全くわかりませんでした。
痛みの無くなる期間はなかなか個人差があります。
骨や軟骨の変形、老化は例外を除き、痛みが出続ける原因にはなりません。
当院に来院された慢性痛の患者様には、最初の問診でかなりしつこく「何か原因が無いか質問します」
最初は原因が無いと言っていた患者さんも数回来られているうちに、何か思い出される事が多くあり、そこから症状が急速に改善する場合もあります。
一度ではなかなかわからない場合もあり、数回来られて様子を見た後に、検査に行ってもらう場合もあります。
今までも、骨盤内の腫瘍やシェーグレン症候群などが痛みの原因だった事もあります。
特に原因のわからない慢性的な痛みの場合、筋肉の緊張を取り除き、血流の改善の治療がかなり効果があると思います。
痛みが続いている方、早めの治療をお勧めします。