腰の骨の骨折、腰椎圧迫骨折は意外と多く、昨年は10人程来院されました。 年齢では60代以上の女性、70代以上の男性に多く見られます。

圧迫骨折はレントゲンやMRIで診断するのですが、軽度の圧迫骨折の場合レントゲンでは写らない場合があります。

圧迫骨接の簡単な見分け方は、「寝返りが出来るかどうか」です。

腰が痛い、歩けるけど寝返りがうてない、寝ころぶと起き上がれない場合は圧迫骨折の可能性があるかもしれません。

圧迫骨折の場合、歩くのは問題なくても動き初め、特に腰を捻りながら動く場合に痛みが強く出るのです。

圧迫骨折は「いつのまにか骨折」と言う名前でも呼ばれるように、患者さん自身がいつ骨折したのか解らない事もあります。

よくある原因は、「後方に転倒して尻もちを突く」などが多いと思いますが、最近来院された方の原因は「草引き」や「ゴミを持ち上げた瞬間に」や「介護で、人をかかえた瞬間に」など、中には「全く原因が解らない」と言う方もおられます。

圧迫骨折にも程度があり、転倒などで強く痛め全く動けない場合は救急車を呼ぶなどし、すぐに病院に行かれるのですが、圧迫骨折を起こしても、意外と歩行は可能な場合が多く、我慢強い方は1週間経ってから来院という方も珍しくありません。

当院にも病院でのレントゲンでは異常が無かったのに「ギックリ腰がいつまでも治らない」と来院される場合があります。京田辺では私が知る限りではMRIがあるのは田辺中央病院だけなので、その場合は田辺中央病院に紹介させていただきます。

なかには「レントゲンを撮ったからもう病院には行きたく無い。」と言われる方もおられます。

レントゲンに写らない程度の圧迫骨折の場合、当院での治療で様子を見る場合もあります。

その場合は当院で腰部を固定、リハビリで負傷から4~6週間程度の治療になります。

圧迫骨折の治療

圧迫骨折の患者さんの、ほとんどはコルセットの着用のみで4~6週間ぐらいで痛みは無くなります。

痛みの強い方は痛み止め、湿布などを処方していただきます。

初期は安静ですが、様子を見ながらリハビリを開始します。

年齢や症状により、1週間から3ヵ月の入院という方もおられます。

手術も勧められる場合があるのですが、よほどの理由が無い限り私は必要無いと思います。

病院勤務時代も含め30年の間で、圧迫骨折で手術と言う方を私は見た事がありません。

いつまでも治らないギックリ腰、「レントゲンで異常無しと言われたから大丈夫。」というあなた、もしかしたら圧迫骨折があるかもしれません。

早めの来院をお待ちしています。

 

 

 

 

 

 

 

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