肋間神経痛は肋骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛む症状の事で、原因は不明の事が多く肋間神経痛は症状名で、病名ではありません。
当院では肋間神経痛は筋肉のコワバリ、炎症が原因と考え、帯状疱疹(ヘルペス)、肋骨の骨折の有無に気を付けて施術させていただいています。
「息を吸ったり、身体を動かすと胸から背中にかけて激痛が出る、寝返りが痛くて出来ない。」などの症状で来院される方がおられます。
最近来院された患者さん、30代の女性は「何もした覚えが無いのに右の胸から右の背部にかけてビリビリした痛みが現れ、会社を休んでいる。」とかなり痛そうでした。
この患者さんは、最初にネットで調べた後に内科の診察を受けた時に内科の先生から「胸膜炎かな?」と言われ抗生物質を処方され、それを飲んでも治らないと来院されました。
熱は無かったようです。
この患者さんは胸膜炎と言われた事で、不安で痛みが増幅されているようでした。
転倒して胸部を打撲したりハッキリとした原因があると患者さんも理解できるのですが、来院されるほとんどの患者さんは「何もしていない、原因は無い」と言われますが何か原因があるはずです。
患者さんも気づかない、よくある原因が
◆風邪や花粉症で咳やくしゃみを多くしていた。
まさか、咳やくしゃみで、と思われるかもしれませんが、咳やくしゃみで肋骨にヒビが入る事もあります。もしヒビが入った場合は、浅い呼吸でも激痛が走るのですぐにわかります。
◆肋骨への圧迫、仕事や家の片付けで荷物(段ボール箱)などをたくさん運んだ。
女性の方に多いのですが、大きな段ボールなどの荷物を持ち上げると胸の部分に荷物が当たります。
ここに、呼吸での胸の上下や、歩く際の振動などが加わると、1日~3日ぐらいしてから胸や背部に痛みが出てきます。
当院に来院された患者さんは、これが原因のようで、重たい荷物をたくさん運ばれたようです。
荷物だけでなくく、背の低い女性が洗濯機の底の衣類を取ろうと、胸を洗濯機に押し当てて手を伸ばした時に痛める事もあります。
◆疲れていてリビングで、うたた寝をした。
リビングのホットカーペットやコタツで、うたた寝をして寝返りなどで肋骨に圧がかかり、痛みが出る事もあります。
細めの女性、男性に多いようです。
何か思い当たる事はありますか?
肋間神経痛や肋骨の骨折、ヒビの場合、治療は約4週間~6週間の安静でほとんどは治ります。
その他は、湿布、肋骨バンド、ロキソニンやバファリンなどの痛み止めになります。
これが肋骨バンドですが呼吸時の肋骨の動きを固定する効果があります。(上、下図)
肋間神経痛は治るまで4~6週間かかります。
仮に肋骨にヒビが入っていて、レントゲンを撮っても写らない事が多く、ヒビがあっても無くても治療方は変わりません。
早めの固定、痛みが強い場合は鍼や整体などで痛みを和らげる事も可能です。
胸から胸部の痛みでお悩みの新田辺、松井山手、宇治田原、城陽市、精華町、山城町の方、ご来院お待ちしております。