レントゲンで、腰、股関節、膝に異常無し、でも痛みが取れない!
2017/12/24
病院でレントゲンを撮影し、「異常無しと言われ1ヶ月経つけど痛みが取れない」などと言われて来院される方がおられます。
最近では腰の方2人、足首の捻挫、股関節の痛みの方がおられました。
結果から言うと、腰は腰椎の圧迫骨接と腰椎分離症、足首は軽い剥離骨接(レントゲンは撮ってもらってないので疑い)股関節は裂離骨折でした。
腰と股関節に関しては、痛みが強かったので田辺中央病院にてレントゲンを撮影してもらった結果です。
患者さんからしてみれば「レントゲンで折れてないから骨折はないだろう」と思われるのが当たり前だと思います。
では何故レントゲンで写らなかったのか?
◆小さな骨折の場合すぐに折れている部分がレントゲンに写らない場合があります。
親切な先生の場合「スグに写らない骨折もあるので1週間経っても痛みがひかない場合は、もう一度来院してください」と言われます。
「骨は折れてないから湿布貼っとけば治ります」と少し冷たく言われた場合、痛みが続いても、同じ病院に行くのは少し勇気がいりますよね。
もし、レントゲンで異常がなくても、痛みが続く場合は、もう一度先生に診てもらいましょう。
◆レントゲンを撮影する人にも上手い、下手があります。
私が病院に勤務していた時、院長がレントゲンを診て放射線技師の方に「上手く写って無いから撮りなおして」と言っておられた事もあります。やはり人間のする事なので多少の上手い下手があると思います。
◆診る先生の慣れ。
整形外科の先生でも、脊椎専門、肩や肘専門、膝専門などがあります。
病院の先生でも専門以外は何度か診ないとわからない場合もあると思います。
レントゲンに写らない骨折の場合、よほどの見落としが無い限り、完全にボッキリと折れている事は無いはずです。
軽い骨折でも、サポーターやコルセットで4~6週間は固定が必要ですので、自然治癒の場合はもう少し時間がかかるかもしれません。
ただ、自然治癒で治る方はいいとして、「折れてない、大丈夫です」と言われた場合に治りにくいタイプ方がおられます。
それは、鬱やパニックになり慢性疼痛化してしまうタイプ(何故痛みが取れない?何もしていないのに。ちゃんと治療しているのに。と頭で考えるタイプの方に多いと思います。)の患者さんです。
「病院の先生に大丈夫と言われているのに痛みが続く、もしかしたら悪い病気で一生痛みがとれないのでは」と不安を感じてしまう方がいるのです。
タンスの角で、足の指をぶつけた場合、激痛ですよね?
でも、それで病院に行かれる方は皆無だと思います。
なぜならば、頭の中で整理がつくからです。
ぶつけた=痛い=あたりまえ
でもこれが
折れてない(問題無し)=まだ痛い=頭で理解出来ない(パニック)
となると、頭の中で痛みに対する整理がつかなくて、治るまでの時間が何倍にもなる事があります。
そうなる前に、早めの治療が望ましいと思います。
痛めたケガが治らないとお悩みの方、お正月に入ってしまう前に、お気軽にご相談ください。